ゴミ部 ゴミ部

はじめに


 産業革命以降、人類は豊かさのために様々な環境問題を引き起こしてきました。
 環境問題というものを簡単に例えると、水の入った水槽に赤いインクが少しずつ落ちている状態です。赤く染まった水をどのような最新機器で浄化しようかと必死に考えている姿は滑稽でなりません。最も確実な方法はインクの滴下を止めることなのです。
 もちろん、完全には滴下を止めなくても、滴下速度を抑えることで浄化するには充分です。なぜなら、この水槽自体に自浄作用があるからです。
 ゴミ問題だけでなく、水質汚濁・大気汚染・温暖化(CO2)等も全てこの「水槽モデル」で説明できます。

 実際に海岸で活動をしていると、プラスチック製品を飲み込んでしまった野鳥の死骸をしばしば目撃します。非常に細かく砕かれたプラスチックは生物濃縮という形で戻り、鳥だけでなく我々人間も健康被害を実感することでしょう。
 また、アルミ缶は生産時に多くのエネルギーを必要としますが、少ないエネルギーでリサイクルが可能です。しかし、実際には海岸や路上に捨てられ、初期エネルギーがムダになっています。これらのゴミを拾うにも人やゴミが移動するため、更にエネルギーが必要になるわけです。ムダがムダを呼んでいる代表的な事例です。
 このような事例からも分かるように、ゴミを1つ捨てるということは自然環境にゴミが1つ増えるだけでは済まないのです。

 世の中のゴミを確実に減らすためには以下の活動が基本になります。

①清掃活動(今あるゴミを減らす)
②教育・啓蒙(ゴミを捨てない)
③企業への働きかけ(ゴミになるものを作らない)

これらの活動を行う上で興味深いのは、

「特別な資格を有していなくても」
「今すぐに始められる」

という点です。

 この美しい日本の自然を守るために一緒に立ち上がりませんか?
 

 平成21年4月吉日 ゴミ部代表 斉藤直史


 
 
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